2012年9月19日水曜日

【出版】ああ、愛しの森見登美彦氏【番外篇その7】


こんばんは、毎度おなじみ出版パートです!

いやー、もう九月も半分が過ぎ、そろそろ秋ですねー。

秋と言えば?




運動!






食欲!






そして・・・。

読書!






とりわけ・・・。








森見登美彦!

デビュー作をドーン







・・・なんで秋と言えば森見登美彦なんだって・・・?

うるせーうるせー!

そんなもん




俺(これを書いている人)が好きだからに決まってんじゃねーか!




Blogで書くことに、それ以上の理由なんてあるか!ねーよ!ああ、ねぇーんだよ!


今回は、森見登美彦の小説の紹介をするぞ!よし!やる!俺はやる!



やってやるさーあー!!





と、言うわけで・・・。

みなさん、森見登美彦という作家をご存知ですか?



森見登美彦というのは・・・。


2003年、小説「太陽の塔」で第十五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し作家デビュー。
受賞当時、氏は京都大学農学部の院生であり、氏の専門であった竹の研究に従事しながらのデビューとなった。
2006年、「夜は短し歩けよ乙女」で山本周五郎賞、本屋大賞などを受賞し、注目を集める。
2010年、氏のデビューから数えて第二の作品である「四畳半神話体系」が6年の時を超えてアニメ化。
活字離れが顕著と言われる現代のテレビっ子にまで、氏の魅力を広く知らしめることとなった。



この森見登美彦という作家ですが、書く文章がとにかくおもしろい!


少し堅苦しいようで、けれども読みやすい文章と、そこから生まれる奇想天外なお話に、誰しも引き込まれること間違いなし!


小説はもちろん、エッセイからBlogまで、常時とっても魅力的な文章を書くお人なのです。(Blog興味ある人は、森見登美彦で検索してみてね!)




今回はそんな森見登美彦氏の小説を、数冊紹介していきたいと思います。




No.1 「夜は短し歩けよ乙女」


表紙デザインはイラストレーター中村佑介氏によるもの


記念すべき、僕にとっての初森見小説。
大学の後輩である黒髪の乙女に恋をした通称「先輩」と、自分が恋をされているとは全く気付かない「黒髪の乙女」の恋模様を描いた恋愛ファンタジーです。
「恋愛ファンタジー」とはいっても、恋愛小説一般に想像されるようなドロドロでグチョグチョでヌチャヌチャな恋愛は全く描かれていません。
なぜなら、恋をしているはずの「先輩」が、全く積極的でないから!
「黒髪の乙女」に声をかけようと追い掛け回すうちに見失ってしまったり、いざチャンスが訪れても土壇場で臆してしまいその場から逃げ出したり・・・。
とにかくヘタレな先輩なのです。
そんな先輩に激しい親近感を覚えてしまうのは、僕がヘタレな証拠でしょうか。
肝心の「黒髪の乙女」は、そんな先輩の気も知らず、天真爛漫にあっちへフラフラ、こっちへフラフラ。
「先輩」の迂遠でめんどっちい恋のアピールになど、微塵も気付きません。
そして、そんな「黒髪の乙女」が、可愛くて仕方ない!
愛想が良くて、無邪気で、純粋で、黒髪で・・・。
ヘタレな草食系男子の希望をパンパンに詰め込んだような、そんな女の子なのです。
「夜は短し、歩けよ乙女」は、高校時代、「大学に入ればこんな女の子に会える!」と、僕に夢を見させてくれた、素晴らしい小説です。(結果は・・・ウフフ)。





No.2 「四畳半神話体系」


写真はアニメ版の一場面。小説に負けず劣らず、面白かった。明石さん(左下)かわいい。


アニメ化もされた、氏にとってデビューから第二作目の長編小説。
こちらも「歩けよ乙女」同様、男のヘタレ大学生を描いた小説です。
しかしこちらは、恋愛小説というよりかは青春小説とでも言うべき内容。
「一回生のあの時、あの場面で選択を間違えなければ、今頃はきっと薔薇色のキャンパスライフを手に入れているに違いない」と語る主人公「私」が過ごす、それぞれ選択の違う四つの平行世界をそれぞれの章に分けて描いています。
この小説のおもしろいのは、主人公である「私」の捻くれ具合。
自分に降りかかる悲喜劇こもごもを人のせいにしたり自己嫌悪を持って反省したりしながら、不器用に乗り越えていく姿がおかしくてしょうがない。
一方で自分にも心当たりのあるような描写に胸が痛くなったりして、ますます小説の世界に引き込まれてしまいます。
もう一つ面白いのは、魅力的なキャラクターの数々。
友人であり「忌むべき存在(私・談)」でもある妖怪のような顔をした男「小津」。
人を寄せ付けない冷ややかな視線と切れ味鋭い舌鋒を併せ持った後輩の女の子「明石さん」。
浴衣を着た謎の男。その正体は大学生?神?ミステリアスなようなそうでもないような「樋口」。
などなど・・・。
これら多数の魅力的なキャラクターに巻き込まれたり巻き込んだりしながら、「私」の世界は進んでいくのです。





No.3「美女と竹林」

文庫本ver.の表紙。ハードカバーverはもっと白い。


森見登美彦氏唯一のエッセイ本。
タイトルは、「美女と竹林は等価交換関係にある」という理由で付けられたらしい。
一応エッセイであるはずなのに、終始第三者視点で「森見登美彦氏は~」といった調子で書かれている。
また、その内容もほとんど妄想上の出来事で、「こんなん、もうほとんど小説やん」と突っ込みをいれたくなるような内容。でも、主人公はあくまで現実に実在する「森見登美彦氏」なのです。
終始悪ふざけのような内容で、でもそんな調子が妙に心地よかったりする、そんなエッセイ(?)。
クスクス笑いながら、かるーい気持ちで読んでみてはいかがでしょうか。
なんていうか、これ以上にあんまり書くことない。






さあ、そんなわけで長々と森見登美彦氏について書いてきましたが、これ以上書いてもキリがない上ページと時間の無駄な気がするので、ここらで打ち止めとしておきます。



森見登美彦氏の小説は読みやすいし面白いし、何より大学生にとってはとても身近な話が多くてとっかかりも良いと思うので、是非一度読んで見てくださいね。








彼女がいないなら、部屋で本を読めばいいじゃない!






おわり

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